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不動産と相続のミライ
使えない土地の総面積>九州の面積!?
というのは冗談でも何でもなく、今の日本の不動産における大問題です。
例えば、代々地方に住んでいたA家がいるとします。
A家は家・土地、田畑や山林を持っています。
A家ではずっと昔から長男が後を継ぐのが当然!との意識がある。
なのでわざわざ名義変更がされることはなかった。
当然、名義は何代も前の持ち主のまま。
その後世代交代が進むことで相続人は増え続け、数十人に。
一方、相続人たちは都会に出て家を買い、そのまま居住。
地方に戻る意思はなく、家はともかく、田畑は山林はいならい。
なのでほったらかし。
また、名義変更しようにも相続人が多すぎて同意を得られない。
誰が相続人で、どこに住んでいるかも分からない。
そもそも、不動産の相続人になっていることすら知らない。
このような形で、死者名義のまま放置される不動産は増える一方です。
死者名義のままで不動産を処分することはできません。
死者名義の不動産の増加=処分できない不動産の増加=困った不動産の増加
ということになり、それが冒頭につながります。
その面積が九州くらいあるとすれば、もう国家レベルの問題です。
東日本大震災後の用地取得の際に、大きくクローズアップされました。
もちろん、政府も手をこまねいている訳ではなく、様々な政策を打ち出してはいます。
ただ、九州レベルまで広がった所有者不明土地問題、簡単には収束できません。
現に起こっている所有者不明土地の解決はもちろん、
今後、所有者不明土地を生じさせないための手段
を講じる必要があります。
所有者不明土地問題の根源は、現在の相続システムにあります。
であれば、相続システムを再考しよう!というのは自然な発想かと思います。
今般、私は司法書士総合研究所の業務開発研究部に所属することになりました。
不動産と相続のより良い未来像を描くための研究を重ねております。
こちらにリンクを貼っておきますので、興味のある方は是非ご覧ください。
私もこのブログで解説などできればと思います。